【反省】 2019年 秋華賞
軸にした馬が4着10着。
シャドウディーバは13番人気で4着だから、惜しかったとは言える。が、直線のゴール前あと150mくらいのとこで、松山が追っても追っても脚色が変わらなかった。
今年の秋華賞は、1着から3着までの騎手がみんな制裁を受けた。
シゲルピンクダイヤ号の騎手和田竜二は、4コーナーで外側に斜行したことについて過怠金30,000円。(被害馬:13番)
カレンブーケドール号の騎手津村明秀は、最後の直線コースで十分な間隔がないのに先行馬を追い抜こうとしたことについて過怠金30,000円。(被害馬:5番)
クロノジェネシス号の騎手北村友一は、最後の直線コースで内側に斜行したことについて戒告。(被害馬:1番)
北村友一はそんなに川田(1番ダノンファンタジーに騎乗)が憎いのか、と思ってレースを見直したが、フィジカル系のガチゲームにはままあるレベル。カレンの津村のは横から観るレース映像では加害被害の度合いがよくわからなかった。
はっきりわかったのはシゲル騎乗の和田のアクション。4コーナーから直線を向くところで、13番サトノダムゼルに騎乗するMデムーロを、肘から体当たりで弾きだしている(最初にヨレたのはシュタルケのエスポらしいが……)。
もしあれがなくて、シゲルの追い出しが遅れてたら、シャドウの3着内入線があったかもしれない。
もう一方の軸、パッシングスルーは、前々で運んだのが仇となり、ビーチサンバがつくりだしたハイペースに巻き込まれて直線ではもう脚がなかった(前目で運んだのは悪くない戦略だったが、結果論で言うと前過ぎた)。
しかし、この2頭の敗北以上に、
ショックだったのがレッドアネモスの大差ビリ。
悪くても8着、運が良ければ掲示板には……の見立てだった。
いやそりゃ希望こみの過大評価かもしれんけどさ。
いくら脚をなくしたにしても勝ち馬から5秒以上差、
真っ先に消せる高市厩舎のトゥーフラッシーより下って何よって話で。
追い切りの入念さを思い返すに、
あれは陣営のアネモスへの期待値が高かったからではなく、
単にデブったのをダイエットさせていただけだけなのか。
どこか馬体をケガしてないか、心が折れてないか、それが気がかりである。
このレースで一番自分を責めて悔しい思いをしているのはルメールかもしれん。
自分がレースを創るつもりでいたのに、
福永ビーチサンバのペースに乗せられて競り合い、
ビーチサンバは掲示板(5着)、自分の馬(コントラ)は15着。
1着から8着まで日本人騎手が占めたG1は久しぶりな気がする。
日本ラグビーの怪進撃が、日本人騎手たちに大きな影響を与えたのだろう。
「自分は強い、自分はやれる、自分は強い……よっしゃ!」
自己暗示による自己肥大妄想は、スポーツに限らず、
フィジカル・メンタルの両面で戦闘能力アップの強い原動力になる。
行動を伴えば、妄想の強さは予想外のポテンシャルまでひきだしてしまう。
妄想力、おそるべし。
<その他の感想>
・やっぱり北村友一はスタートあんまり上手くねえ。
・川田は栗東の戸崎(=制裁点の少ない騎手)を目指してるのかもしれん。
・消せる馬に騎乗して、しれっと6着の横山典弘。この馬、ローズテソーロが土曜日に1番人気だったのは馬主さんのぶち込みか。食えないおっさん横山典弘、好きですわ。