2018年 朝日杯FS
今に始まったことではないけれど、出走馬の枠順、本当に抽選なんだろうか。クラシックやジャパンカップ、有馬記念はコンピューター、その他のG1は関係者がガラガラを回して抽選するらしいのだが、念が異常に強い関係者がいるようだ。
今年の朝日杯FS、頭数とメンツは中山時代の昔の朝日杯を彷彿させる。フルゲート18頭のところ、今年の出走確定馬は15頭。阪神施行5年間で最少の登録数だ。
また、見間違いでなければ、出走15頭中、社台系の生産馬はたった3頭。これもまた朝日杯が阪神に移行してからの5年間で最も少ない。中山芝2000のホープフルSがG1になって2年目の今年、所有馬にクラシックを期待する馬主がホープフルに注力するのは自然な流れだが、それにしても極端。朝日杯に出走する3頭は3頭ともノーザンFの生産馬で、社台F・白老F・追分Fの生産馬はいない。
ノーザンF生産の3頭にはいずれも外国人騎手が騎乗する。うち2頭はサンデーレーシングのクラブ馬。残りの1頭は個人馬主。
馬券の課題はこの3頭のどれを重視するかだけだ。今年の秋華賞から露骨になったG1の流れに逆らう手はない。となると、個人馬主よりクラブ馬、JRA厩舎調整より外厩調整、ということで、2番グランアレグリア(天栄)と11番ケイデンスコール(しがらき)のどれかになる。
しかし私は、3頭のうちなら6番アドマイヤマーズに期待したい。
大量投票がブチこまれてる確勝?グランアレグリアはさておき、捻挫して、休養放牧という形で「ノーザンしがらき」に行った割に、栗東に戻ってから意欲調整でバリバリ乗り込まれてるケイデンスコールは怖い。技術的に兄よりもヨーロッパでの評判がよく、ヒャッハー体質と抜け目のなさ(勝負勘ともいうw)が両輪で発動しやすいデムーロ弟も不気味。
だが、調整の慎重さと、あのデムーロ兄が昂ぶりを抑えて(おそらく)指示通りに調教に乗ったという点で、友道師にラスボス的な何かを感じる。
アドマイヤマーズはデイリー杯2歳ステークスの前に天栄で休養&調整されたが、その後は栗東トレセンに在厩。JRAトレセン調教師の存在意義を、ここで友道師が示してくれることを期待する。