2019年 チャンピオンズカップ

今年の出走馬、ノーザン生産馬が5頭、社台生産と白老生産馬が各1頭。全16頭中7頭が社台系。昨年は全15頭中、ノーザン生産馬は1頭、社台生産馬が1頭、白老生産馬が2頭。

毎年、社台と白老は自分とこ生産の上位ダート馬を少数ながら送りだしているから例年通り。やはり、ノーザンだけがわかりやすく数を増やした。

今年2月に、サウジアラビアが世界最高額のダート競走を創設するとのニュースが流れた。

総額18億円超!!サウジで世界最高賞金の新レース創設― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル

高額賞金大好きノーザンなら必ず食いつくだろうと思ってた。中東の政情が不安定だからどこまで現実化するか様子見が必要だったが、サウジは8月に、アメリカのサラトガニューヨーク州)で公式発表。

来年2・29「第1回サウジカップ」開催、世界最高賞金に― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル

「第1回サウジカップ」として2020年2月29日に開催、舞台は首都リヤドにあるキング・アブドゥルアズィズ競馬場のダート1800メートルでフルゲートは14頭、総賞金は2000万米ドル(約22億円)、1着賞金は1000万米ドル(約11億円)になるという。主催者は1月のペガサスワールドカップ、3月のドバイワールドカップの中間に行うことで、世界のトップホースの参戦を見込んでいるとのこと。

このオイルマネー豪華賞金レースまであと2ヶ月。今年、凱旋門賞参戦にあたってノーザンがイギリスに拠点を置いたのも、サウジアラビアへの輸送が容易で、中東情勢をいち早くうかがいやすい情報国家だからだろう。無駄のない拠点づくり。さすがだぜ、ノーザン。

 

というわけで、今日のG1チャンピオンズカップはクリソベルが不動の軸。

ゴールドドリームとチュウワウィザードの調子がとても良く、最内には、厩舎的に社台系馬主の信頼度を上げたいマツクニさんが今もっとも不安のない騎手マーフィーを確保したタイムフライヤーがいて、唯一の関東馬サトノティターンは早々に中京競馬場入り(木曜)して万全の体制(ちなみにこのサトノ、1週前調教が上々の左回り巧者である)。古馬の布陣がすごいからクリソベルは良くて3着かもしれないが、昨年の覇者ルヴァンスレーヴと同じ3歳ながら、斤量は55kgと古馬より2kg軽い(ルヴァンスレーヴは56kgでの戴冠だった)。

しかも、内有利と言われるだけに、ノーザンをはじめとする社台系馬が6枠11番から内に揃う中、やはりノーザン生産のクリソベルは内外馬の様子をうかがえる5番枠だ。

なお、12番から外には日高の中小・個人牧場生産馬が並び、非ノーザンの星インティは4番枠ではあるが内にチュウワウィザード、外にクリソベル、福永と川田を使って武インティを潰しにかかっていると見られてもおかしくない配列になっている(インティおよび武田氏が憎い上に、武を中心にした栗東騎手会潰しの意図もあるのか?…笑)。

本日午前10時現在、1番人気はクリソベル、2番人気はゴールドドリーム。前走後にノーザン外厩に放牧に出されていたのはこの2頭だけで、いずれも「しがらき発→JRA栗東トレセン」である。みなさんよく知ってるわぁ。

 

まぁ私はクリソベリルが平坦巧者なのを願いつつ、狭い地方レースを走ったことでレースに嫌気がさしちゃった神経質なインティのメンタル復活を祈ると同時に、日高の中小・個人牧場馬の応援に回ることにする