真夜中の妄言

唯一SS(サンデーサイレンス)の血が入ってないから、という理由で応援馬券を買ったランドネの血統を調べてみた。

 

血統表5代のクロスは

ND(ノーザンダンサー)5×5×5

Special  4×5

Mr.Pro   4×5

バックパサー 5×5

 

なんだかんだ結構濃い。

その中で、ヌレイエフやフェアリーブリッジなどを出した名牝、Special のクロスが目に留まった。

 

私には、Special のクロスに苦い思い出がある。ある年、私はPOG馬を漁っていて、Special のクロスを濃く持つ牡馬を見つけて秘密兵器に指名した。

その馬は Special5×5×6×6 に加えて、ハイペリオンの母で同じく名牝と呼ばれたSeleneナタルマのクロスも数本持っていた。彼は中央競馬の芝でデビュー。しかし全くレースについていけず、数戦目にダートに転戦したものの、そこでも入着に至らなかった。ために、間もなく中央登録を抹消され、地方の中距離ダート馬になった。

競走成績がふるわない競走馬のその後としては行方不明になるよりよっぽどマシだし、血統ったって1930年代までヨーロッパでもただの申告制でホントかどうかわかったもんじゃないし、それで落胆する必要は科学的客観的に見て、「無い!」はずなのだが、私は落胆した。当初、「見つけた見つけた♪」と悦に入ってただけに、深い落胆がその馬に対する後ろめたさにもなり、今でも思い出すとなんだかモヤモヤする。

ともかく、そのたった1回の経緯から、私は「名牝(名繁殖牝馬)から直接生まれたならいざ知らず、『人為的な交配で名牝のクロスを持って生まれた牡馬』は走らないのではないか」との疑念を持つに至った。検証はしていない。私が神なら、そのような牡馬は「さらに交配を重ねることで後世代に名牝を誕生させるために必要な因子」とする(実際そうだろうと思う)のだが、あいにく今まだ私は神ではなく、馬たちの周囲にも神はいないのが残念である。

 

話をランドネに戻す。

名牝のクロスは「牝馬にいい効果を与える」(牡馬はわからん)。これをまず前提にする。

ランドネはND(ノーザンダンサー)の血も濃い。NDが濃いということはナタルマとSelene の血も濃いということだ。

ミスプロに対するバックパサーもいい具合に配置されているし、体の芯に疲れが残らないうちに繁殖になれたら、いい産駒を出せそうだ。

日本でのお相手は、血統が競走能力を担保し、且つ牡馬が出てもいいように、ナカヤマフェスタがベストチョイスではなかろうか。ミエスクの母、Pasadobleの血脈をヌレイエフ無しで持つSS系かBT系の牡馬がどこかにいればそれが相手として最善なのだが、残念ながら見当たらなかった。