2019年 皐月賞

アーリントンCって2月じゃなかったのか。新聞でエイシンキャメロン以来の懐かしいレース名を見て不思議な気がした。どうやら昨年から開催時期が変更になったようだ。前々回のブランクからの復帰時には、中京記念が3月から7月に移行していて面食らった。芝レースばかりG1昇格が増えてるし、なんだろね、必然性あるのかね。

 

今日は皐月賞皐月賞は、流れが弥生賞と違うらしい。弥生賞では瞬発力があれば勝ち負けできるが、皐月賞では「持続力と底力が必要」らしい。私はこの「底力」ってやつがわからん。きょうだいや近い親戚に重賞をいくつも勝った馬がいれば「底力」なんだろうか。もしそうなら「底力」とは「母系血統の競走実績」を指すのか。だとしたら皐月の勝ち馬はもう決まりみたいなもん。そこに昨年の最多勝ジョッキーを乗せれば鬼に金棒、皐月攻略なんて簡単だ。……と、うまい具合にいったらいいけど、あんた、アーリントンじゃ藤沢カズ&ルメールタッグの1番人気が16着だよ、ググってみたら天栄馬だよ!……皐月出走馬の中では11番ラストドラフトが中山2000で一番速い時計を持っている。でも鞍上シュタルケ。こりゃ買えねーなと思ったのにそのシュタルケが7番人気で2着。阪神外回りと中山では同じマイルでもウマ走らせる難しさ段違いだけど、うまいこと迷わせるね、いやらしいよ競馬。

で、私の狙い馬だけど、これが1頭や2頭に絞れない。迷うと外れる。迷わなくても外れるけどね。ま、仕方がない。

現時点(朝6時)の4番人気以下では7番ヴェロックス、10番シュヴァルツリーゼ、17番アドマイヤジャスタがいいと思う。ヴェロックスは56kg背負って2連勝なのがいい。敵はこれまで少頭数でしか戦ったことがないこと。シュヴァルツリーゼはキャリア2戦でしかないけど前走の内容がいい。重馬場で外を走れたから2着に来れたとみることもできるが、レースよく見たら、この馬、重は得意でない走り。それで2着。アドマイヤジャスタは母系が長距離系。母系長距離系は皐月では用なしのことが多いけど(往々にして晩成でもあるため)、ホープフル2着なのを忘れてはいけない。ホープフルの時の鞍上ルメールがサートゥルを打診されてそちらに乗り替わった以上、ジャスタに勝ち目はないとみるのが妥当だが、「サートゥルに勝てるわけがないから馬券にも絡まない」ってことにはならない。3着はあるかもかも。

あとは騎手が怖い2番サトノルークス。サトノルークスの母系は日本ではまだ登場して2、3年しかたってなく、海のものとも山のものとも知れないけれど、海外では芝の中長距離を得意としている。前走すみれS組は軽視されやすいが、ルークスは芝1800で(2.1.0.0)。アウェイの熱気で萎縮しなければ、池添の戦略次第。

おまけで8番ニシノデイジーと9番メイショウテンゲンも挙げておこう(どんだけ言うねん!)。この2頭は騎手という大きなハンディを背負っている。勝浦には勝負勘がなく(不利や落馬負傷をおそれてる?)、三浦は西部劇か南北戦争のような追い出し方、ムチの当て方をする(=物理を考えず、単純な物理パワーに頼りすぎ)。彼らが「自分が馬をリードする」気持ちを捨てて、馬の走る気を扶助する扶助者に徹することができれば展開的に漁夫の利を得ることが可能。

なお(まだ言うか)、5番ランスオブプラーナは瞳が美しいので応援してやりたいが、ちょっとそこまで手を広げられない。というか、松山がこの大一番で出遅れるような気がして怖い。6番クラージュゲリエは全出走馬中1頭だけ血統的に毛色が違って、しかも鞍上ノリなので大荒れを願って買うことも考えられるが、ちょっとそこまで手を(以下略)。16番タガノは厩舎の入念な馬づくりに好感と敬意を抱いたので一瞬買いたくなったが、鞍上を見て即やめた。13番ブレイキングドーンは、ちょっと前まで皐月の穴に指名する予定だったが、この枠順では隣12番サートゥルナ―リアの壁になっていただきたく。ホープフル観返したら、福永はサートゥルのことムダにフタしてたように思えたし(ミルコがドーンせざるをえなかった気持ちが少しわかった)。

 

結論:観るだけのレースにしてもいいんじゃないですかね。←結局それかい!