【感想】 2019年 大阪杯

無理。無理無理無理無理無理。

騎手が信用できなくて切った馬が1着。

本線と保険で頭にした馬が2着3着。ワイドや複勝は買ってない。

北村友一よ、おのれはワシをますます貧乏にするためにおるんか(-_-;)

 

3月31日のWIN5配当は26万9810円であった。安い

ひとつめの阪神9R明石特別で7分の1超フルイにかけられたのはわかるが、大阪杯は9番人気が1着である。ワシとは反対に、荒れると予想した勝ち組が多かったってことか。

 

1着 アルアイン(5歳)

前週に制裁を受けた騎手で、来週のG1にも乗鞍のある騎手は、思い切った騎乗がしにくいものだ。しかし、14頭という少頭数で、ゴール前に2度目の上り坂がある阪神内回り、4コーナーを回って馬群がばらけ、前を行くのが戸崎エポカドーロだったのが良かったのだろう。内ラチから2頭分くらい開けて逃げる戸崎の内を抜け、キセキとワグネリアンの追撃を封じ、鞍上の北村友一は中央G1を初勝利。

北村友のスタート直後は相変わらず落馬しそうな格好だった。が、体勢を整えてからはそつなく無難に立ち回っていた。意外だったのは、最後の直線でステッキを一切使わなかったこと。昨年のJF、北村友はクロノジェネシスに容赦なくステッキをふるっていた。追い比べで勝利したダノンファンタジーの騎手に比べて、北村クロノは「扶助をステッキに頼ったぶんの追い負け」に見えた。

大阪杯のレース終了後のコメントで、北村友は「(馬の)気を害さないようにしながらゴールまで追いました」と語っているが、何がきっかけの心境の変化だったのか。馬も生きて意思がある。これでどのレースでも雑さが抜ければ、もともとセンスを評価されていた北村友一、勝ち数に実質が伴ってくるはずだ。

北村友は向こうっ気の強さが顔に出ている。録画を観るまでは、川田に対する意趣返しの意図があったに違いないと思っていた。川田は前週の高松宮記念で北村友の斜行によって不利をこうむっていて、川田の性格的に、当日は不愉快さを態度で直截にあらわしただろうから。が、観たあとは、「それも少しはあっただろうが、レースそのもの、馬を追って1着でゴールさせることには無心だった」と見方をあらためざるをえなかった。

 

2着 キセキ(5歳)

戸崎エポカの逃げにつきあってしまったぶんの2着か、それとも逃げても控えても2着3着が性分なのか。キセキに菊花賞以来のG1、関係者だけじゃなくファンもほしいぞ。

 

3着 ワグネリアン(4歳)

検討時、ワグネリアン単勝7.3倍の3番人気。神戸新聞杯以来の出走で音沙汰が無かったからせいぜい6、7番人気と思っていたので驚いた。これも「天栄・しがらき帰りは長休明けでも走る」が定着した証か。

私がこれを○扱いにしたのは、「外厩を使っても厩舎できちんと仕上げる友道を基本的に信頼している」「主戦・福永は個々の馬を見る目が細やかで、ワグネリアンについても厩舎と緊密に連携しながら育てる姿勢でいる」「中京2000の7月新馬でドスローとはいえ上がり32.6を出して勝利した馬がこのまま終わるはずはない」「さらに母系祖母がブロードアピール。よって早枯れなどほぼありえない」からである。

本調子はまだ先のことになろうが、じりじりとでも良くなってくれれば幸いである(そういや、新馬戦でワグの着差なし2着だったヘンリーバローズはどうなった??)。

 

4着 マカヒキ(6歳)

かつての岩田を知っているから、岩田マカヒキの1枠1番がおそろしかった。結果4着で胸をなでおろすも、1着馬を買ってないんだから結果は一緒だったが。

「ディープ×フレンチ」の相性の良さを知らしめたのはこのマカヒキだったように思う。相性の良さ(特に合う組み合わせはニックスと言うらしい)では他に「ディープ×ストームキャット」も有名だが、どちらが先でどちらがより好相性かは記憶があやふやだ。個人的に偶然と必然(?)のふたつの要因でフレンチが好きなので、この先、岩田とのコンビで「マカヒキはまだ終わっていなかった」を証明してもらえたら嬉しい。

 

5着 エアウィンザー(5歳)

5番人気内だったが、この馬は買わなかった。ここ2、3年でめっきりやつれた(老けた?)鞍上・浜中の顔がちらついて、とてもじゃないけど私には買えない。それでも浜中は人気どおりには持ってきた。世の中には、叩かれやすい人と叩かれにくい人がいる。叩く側は切り上げどきを考えないと、大胆になれる時期に伸びるはずの若手や中堅を潰すことになる。

 

6着 ブラストワンピース(4歳)

3コーナーのあの位置、直線での大外ポジション。阪神内回りでそこから馬券になる馬はディープインパクトオルフェーヴルくらいのもんである。単勝が2倍台に下がらなかったのは、斤量増や鞍上の“吹き”を怪しんだ人が多かったからだろう。

 

7着 スティッフェリオ(5歳)

名前が覚えにくい。

 

8着 ムイトオブリガード(5歳)

これも名前が覚えにくい。短縮させて「ムイトブ」ならインドネシア語風の造語になって、馴染めば風情が出たと思う。角が立たず、それなりに意味が通るムイトボンならさらにハッピー。

 

9着 ダンビュライト(5歳)

大外枠が全て。今から休ませて夏と冬に照準を合わせてはどうか。

 

10着 エポカドーロ(4歳)

戸崎の人の好さは十分に伝わった。

 

11着 ペルシアンナイト(5歳)

イタリアの夏は暑い。

 

12着 サングレーザー(5歳)

起用ミスが全て。

 

13着 ステイフーリッシュ(4歳)

矢作なのでいつかどこかで巻き返す、だろう。

 

14着 ステルヴィオ(4歳)

この馬が穴人気(6番人気)していたのは、ワグネリアンやブラストワンピース同様、天栄帰りだったからだろうか。マイラーには “外枠+前目のポジション取り+2度の坂越え” はキツかった。騎手も阪神コースに慣れておらず、目立った実績がなかった。

春天に出るわけじゃなし、陣営がここを使った理由がわからない。